河北新報のいちばん長い日 [読書・知識]
今年はどんな年だったかといえば、「東日本大震災の年」だったと思う。
その大震災のさなか、宮城県を中心に東北六県を発行区域とする地域紙「河北新報」の東日本大地震の際、被災地で記者たちの取材やそれを支える人たちのドキュメントをまとめた本である。
震災に対する報道姿勢は、「地元の人たちに寄り添うこと」。
使用する写真、見出し、記事、どれにしても読者への配慮を忘れていない。
自分たちも被害者でありながら、それでも記事を書く報道魂。
配達員の皆様も悪路・ガソリンが手に入らないという中届けたいという。
記者たちを物資調達や食事など影で支えてきた人たちなどの
それぞれの場所でそれぞれのプライドを持って支えてきたドキュメントである。
同じ3.11を仙台で迎えた私にとっても、一気に引き寄せられ読破してしまいました。
一応分野は違いますが同じマスコミにいる私にとっても教訓となっています。
まだまだ、沿岸部では復興に進めない地域があります。
しかし、そういった場所も忘れないで取材していってほしいです。
私にとって忘れられない良書の1冊になると思います。
別冊カドカワ 総力特集 井上陽水 カドカワムック [読書・知識]
今回はデビュー40周年を迎えた井上陽水の記念号になります。
そういや年末、日刊スポーツが紅白出場とか記事出してましたねぇ・・・。
(実際は出演してませんでしたが。)
全ページ井上陽水という、読み応え満載の1冊になってます!
タモリ、奥田民生、玉置浩二などゆかりのある有名人のインタビューもありますが、
恐らくまだご存命でしたら、忌野清志郎とか筑紫哲也とかも中にいたのでしょうね。
(死後出版された筑紫哲也のムック本(週刊朝日MOOK)に陽水の記事もありますし)
興味深い記事としては、日本音響研究所が陽水の声の分析をしてたりします。
08年に出したCD「引き語りパッション」の1曲「傘がない」を主に分析したものですが、
5つの特徴をあげ、「あと20年は歌えるでしょう」とのお墨付きもらっていたので
まだまだ陽水の歌が聞けるということです!ファンとしてはうれしい限り。
あと藤子不二雄Aが寄稿してますが、陽水のイラスト危機迫ってるw
個人的に世相とともにみる「井上陽水PERFECT DISCO& BIOGRAPHY」が
見ていて楽しいかもです。陽水がデビューした頃は私はこの世にもいないので(笑)
時代背景なども並べて見てると結構興味深いです。
陽水だけでなく、小田和正('69デビュー)や中島みゆき('75デビュー)を代表とした、
こういう息の長いアーティストがたくさん出ることを望みます。
早く次のオリジナルアルバムでないかなー。
別冊カドカワ 総力特集 井上陽水 カドカワムック 62483-33 (カドカワムック 330)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2009/12/24
- メディア: ムック
教育資料館・警察資料館 [読書・知識]
こちらは"教育資料館"で、明治21年に建てられた高等尋常小学校校舎だそうです。
山添喜三郎氏の設計による、当時の洋風学校建築を代表する建物ということで
現在は国の重要文化財に指定されています。
門から入館すると、コの字型に校舎が作られ、正面前にバルコニーがあったり
当時から見ればかなりハイカラな校舎だったと思います。
中に入ると、教室内には当時の学校が再現されていて、
さらに予約をすると、昭和30年代の学校給食を体験できるそうです。
昭和25年の例だとこんな感じらしいですが、→ 【 ニコ動 仙台の給食がヤバいらしい(1:15秒あたり) 】
当時の給食メニューってどんな感じなのでしょうね。
こちらは"警察資料館"です。昔の警察署庁舎で、
こちらも先述の山添喜三郎氏の設計による建物になり、
日本唯一の警察資料館で県の重要文化財に指定されています。
山添喜三郎氏は明治期の建設技術者で、
ウィーン万国博覧会に参加し約1年間西欧建築につかり、
日本に戻ってきてから宮城県技師になった人だそうです。
両方とも移動時間が押していたので、外から見学するだけにしましたが、
どっちの建物にしろ現在も風化せずきちんと立っている所をみると、
デザインだけでなく建物の強度という意味でも優れた設計者さんだったのでしょう。
じっくり時間があれば、建物を見るだけでも楽しめるかも(笑)
ピクトさんの本 [読書・知識]
あなたは「ピクトさん」を知っていますか?
きっと毎日どこかでお目にかかっているはずです。
これ、見たことありませんか?
良く知ってる有名な場所では「非常口」に使われている人型のことですよ。
正式名称を「ピクトグラム」といい、公共の施設などで多く見かけられる記号化された人物の事です。
「日本ピクトさん学会」では世界にもいるピクトさんを分類し研究しようというもので、その本ができました。
仕事場の近くの本屋で平積みになってたので思わず購入。
駆け込みでドアにはさまれたり、がけから落ちてみたり、感電してみたり、大胆な車上嵐をしてみたり。
いろんなピクトさんがいて、記号としてもデザインとして見ても楽しいですよ(笑)
平常心―サッカーの審判という仕事 [読書・知識]
【 審判9人を活動停止 伊サッカー八百長疑惑 (asahi.com) 】
・・・orz
しかしなんだかなーという感じですね。
昨今ではW杯でチーム制組んでみたり、サッカー界全体で審判の向上を勤めてるにもかかわらず
これが本当だとすると、許せませんよね本当。
審判つながりで。
現在、元・国際審判でW杯3位決定戦で笛を吹いた上川徹氏の初著書「平常心―サッカーの審判という仕事」読んでます。
# 好きな審判の一人だったので引退なさったのは今だに残念です・・・
発売日当日に購入してたのはいいんですが、読む暇がなく今頃に(^_^;)
現役時代の話も含めてストーリー的な本になってます。
チーム上川は実は韓国の金さんでなく、別のアジア系の人の予定だったことや、
同じ日本人で副審の廣嶋さんとの掛け合いなど、あの日を迎えるにあたっていろいろあったことなどをつらつら書かれていて興味深かったです。
審判をするにあたり、心がけてたことなどは特に。
審判やるようになって3年目ですが、私が審判やる時にも心がけようと改めて思いました。
一つ残念なのは、もう少し突っ込んだ話もほしかったかなと。
宇宙を飛んだ飛行士が地上に戻ってから記憶が新しいうちに行うブリーディングのように
インタビュー形式での記録があればまた別の角度からも見ることができたのかな?と。
今後の活動としては、トップレフェリーインストラクターとして後進の審判を育てつつ、
日本サッカー協会が立ち上げたプロジェクトで「心のプロジェクト」というのがありますが、
小学5、6年生を対象に「夢の教室」というプログラムに上川さんも賛同して
参加なさってるということなので、まだまだがんばってほしい人です。
【 サッカー通じ精神の成長に貢献を=心のプロジェクトがスタートへ-JFA (時事ドットコム) 】
ちなみにこちらで連載もなさっています。
【 ホイッスルときどきイエローカード (日刊ゲンダイ) 】
ファイナルファンタジー11 賢者の遺言 [読書・知識]
上下巻の2冊分冊。
(ちなみにこの上巻はシリーズ20冊目発刊記念になります。)
このお話は上巻の帯からしてネタばれになりますが、結構衝撃的な状態です。
「ペタが死んじゃった!?」
という所から今回の物語が始まります。ちなみにこの本はアル&イーリス編にあたります。
(主人公別でダグ&リン編もあるんですよ。「アトルガンの娘たち」(上中下巻)だけは別枠になるのかな)
このシリーズでは「放浪の賢者」と呼ばれてて、ほぼ全作品にでている、
タルタルの奔放な女性ペルタタ・ポルタタ・プロンプタ(通称ペタ)がいるのですが、
このキャラすごく好きなんですよね。
何も考えてないようで、でも実は先読みしっかりしていて。でもお騒がせ部隊隊長で(笑)
同じタルタル族で設定フェイスがHironaと一緒だから余計に親近感が(笑)
カダーバの浮沼でソウルフレアに襲われ、瀕死の状態のペタ(リレイズ復活待ち中)を助けに行くためのナシュモへの移動中に、上巻ではアルとジェド、下巻ではマックスとシェラのいつもの仲間たちが回想しているようなストーリーなのですが、どこでもペタ様は首を突っ込んでいらっしゃる(笑)
どの話をとってもやってることは「彼女らしいな(笑)」の一言に尽きます。
主人公のアル&イーリスとダグ&リンのお互いの面識はないんですが、その周りの仲間たちは会ったりしてて、同じ時空枠でVana'dielを冒険しているんだなと思います。これを読んでからFFXIをやるとさらに面白いかも知れません。個人的には上巻はジェド、下巻はシェラに1票。
このシリーズは全般的に読みやすいし、FFXIがわからない人もストーリーが十分楽しめるかと思います。
(もちろん、前のシリーズがわからなくても読めますが、前のも読んでいると面白さは倍増です。)
無事リレイズのカウントダウンが間に合って助かったのはよかったんですが、
あの使われなかった遺言状の1枚目はなんなんだったんだろう・・・(^_^;)
ちなみに2枚目は彼女らしかったです。ほんと。
マイコプラズマ肺炎 [読書・知識]
ここんとこ風邪が治らないなー。熱が夜になるとあがるなー、セキが止まらないなー。
・・・と思ってたら、午前休暇とって検査の結果これでした(;´Д`)
マイコプラズマ肺炎 (mycoplasma pneumoniae)
病原微生物の1つで、特に呼吸器にかかりやすく、肺炎・胸膜炎・気管支炎などを起こすそうです。
一般的な症状としては、
1) 頑固でかつ長期に渡る乾いた咳。
2) 発熱(微熱の場合もあり)。胸痛。悪寒。咽頭痛。過度の発汗。
3) 体の調子として元気なことも多い。
全うに治療しても、約2週間かかるけっこうやっかいなしつこい肺炎らしいです・・・。
抗生物質セットと、安静、加湿、水分は多めにということを言われてきました。
調べてみたら、概説の下のほうに・・・
「好発年齢は、幼児から学童、とくに5~12歳に多くみられます。」
・・・各方面で「精神年齢でかかるの?」と聞かれたのは内緒でorz
でも、4歳から下はかからないらしいですが、なんででしょうねぇ。免疫でもあるんでしょうか?
DDD1 [読書・知識]
また実質的に年をとってしまいました(笑)
リアル・Mixyなどでお祝いの言葉などありがとうございます。
年取ってもあちこちにアンテナを向けて動ければいいなと思いますので、
まだまだお付き合いの程よろしくです。
とりあえず今読んでる本(笑)
<商品の説明>
出版社 / 著者からの内容紹介
それは骨の軋む幽(しず)かな夜。花開くような、美しい命の音。
――Decoration Disorder Disconnection
感染者の精神だけでなく肉体をも変貌させる奇病、A(アゴニスト)異常症患者――俗に言う“悪魔憑き”が蔓延(はびこ)る世界。左腕を失った男、石杖所在(アリカ)と、漆黒の義手義足を纏い、天蓋付きのベッドで微睡(まどろ)む迦遼海江の2人が繰り広げる奇妙な“悪魔祓い”とは――!?
“日常”と“非日常”が溶け合う“たった今”の世界を“奈須きのこ”という稀代の才能が描破する!
衝撃の“新伝綺”最新章!物語は境界の“向こう側”へ!
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悪魔憑き、そして悪魔祓いがテーマになっているこの小説。
前作の「空の境界」に比べて「分かり易くシンプル」という作りになっていますが、
多分好き嫌いがでるかなーという感じはあります。
(元々この作者さんはちょっと文章にくせみたいなものがあるからそれかもしれませんが)
個人的には面白かったですが夜見るものではないですね。特に病院の中では(;´Д`)