河北新報のいちばん長い日 [読書・知識]
今年はどんな年だったかといえば、「東日本大震災の年」だったと思う。
その大震災のさなか、宮城県を中心に東北六県を発行区域とする地域紙「河北新報」の東日本大地震の際、被災地で記者たちの取材やそれを支える人たちのドキュメントをまとめた本である。
震災に対する報道姿勢は、「地元の人たちに寄り添うこと」。
使用する写真、見出し、記事、どれにしても読者への配慮を忘れていない。
自分たちも被害者でありながら、それでも記事を書く報道魂。
配達員の皆様も悪路・ガソリンが手に入らないという中届けたいという。
記者たちを物資調達や食事など影で支えてきた人たちなどの
それぞれの場所でそれぞれのプライドを持って支えてきたドキュメントである。
同じ3.11を仙台で迎えた私にとっても、一気に引き寄せられ読破してしまいました。
一応分野は違いますが同じマスコミにいる私にとっても教訓となっています。
まだまだ、沿岸部では復興に進めない地域があります。
しかし、そういった場所も忘れないで取材していってほしいです。
私にとって忘れられない良書の1冊になると思います。
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